長岡京の石田さんのところで作られた、農薬化学肥料不使用天日干しのそれはそれは手間のかかったスペシャルなお米です。
せっかくのそんな新米なら、食べ方もスペシャルに頂きたい!
ということで会場は向日市の「旧上田家住宅」。
古い農家の住宅で国登録有形文化財なのですが、なんとお部屋もかまども借りて使えるという贅沢すぎる場所です。
かまどでゴンゴン火をおこして、羽釜でピッカピカの新米を炊く。
火を初めて扱う子どもたち。
やりたい気持ちとこわい気持ちがせめぎ合ってる。
それでいい。
どっちもあって当たり前。
その「こわい!」に「やってみたい!」が打ち勝った瞬間が何より尊い。
はじめましての子たちが、挨拶も、何の前置きもなく、自然に輪に入り一緒に炎と格闘している。
絶え間ない川の流れを見つめるように、揺らめく炎に心が吸い込まれていく。
大人も子どもも一緒くた。
家族も友達でもない誰かも一緒くた。
そもそも今そこにある繋がりに名前が必要なのか?
引き出される子どもの表情や底力、地域の可能性やつながり、まさに一穂プロジェクトで作り出したい世界が見えて来る時間でした。
「大人の懐って案外深いな!」
「世界は甘くもないけど、そこまで辛くもないな!」
そんな風に子どもに思ってもらえたらいいな、と個人的には思っております。
今回も料理番長は一穂プロジェクトメンバーであり、カフェバー「すずなりランタン」でも腕を振るう井上さん。
ピカピカの旭米と、これまた「京都花糀」さん謹製の旭米糀味噌を使った海老芋やらゴボウたくさんの豚汁。
それにお漬物やらもついたシンプルな一汁一菜。
これでいいのです。これがいいのです。
なんたって新米なんですから。
普段は家では小食というお子さんがモリモリおかわりする。
ごはんそのものの美味しさと、自分たちが作ったという気持ちが、彼らの食欲の限界を押し上げたようです。
食後には石田さん手づくりの紫芋スイーツが振舞われ、
らっきょむによるお米の紙芝居と、ウクレレ奏者西山真理さんによるオリジナル曲「お米はダイヤモンド」という
身体にも心にも盛り沢山の嬉しい一日でした。
今回は会場のキャパシティと、今年旭米に関わった方に来て欲しいという想いから、田植え稲刈りに来られた方を中心にお声掛けさせて頂きました。
アットホームでめちゃめちゃめちゃめちゃ良い一日でした。
「楽しかった」だけでは足らないし「美味しかった」だけでもない。魂が遠赤外線でじんわり暖まるような一日。
これですよ。これがしたかったんですよ!!
一穂プロジェクトは旭米の普及と人の繋がり、人が喜び町がイキイキと動き出すような、そんな取り組みをこれからも続けて行きたいと思います。
皆様本当にありがとうございました!